チャールズ・イームズ:Charles Eames
1907年、ミズーリ生まれ。ワシントン大学で建築を学び自身の建築事務所を設立。数多くの建築を手がける。ミッドセンチュリー・モダンの巨匠と呼ばれているイームズの活躍の幅はファニチャーのデザインにとどまらず、記録映画の制作や万国博覧会のプランニングなども行い、多方面にわたるものであった。ラウンジチェア&オットマン やアルミナムチェアは有名。妻のレイ・イームズと共に合板やプラスチック、金属といった素材を用いて、20世紀における工業製のデザインに大きな影響を与える作品を残した。1940年代後半、アーツ&アーキテクチャー誌の企画によるケーススタディハウスに参加し、自邸であるNo.8を手掛けている。太平洋を見下ろす崖の上に建てられたイームズ邸は、鉄骨から内装材に至る、その部材の全てがアメリカ国内で流通していた既製品によって構成されており、工業化時代の新しい建築のあり方を示すものとして、建築史においても重要な位置づけをされている。
ピエール ポラン:Pierre Paulin
1927年フランスパリ生まれ。1987年国際インダストリアルデザイン賞を受賞、フランスを代表するデザイナーの一人である。大叔父が彫刻家、叔父も自動車のデザイナーという彼らに憧れて彫刻家を目指すが、事故で右手を怪我して断念する。パリのエコール・カモンド校で家具の伝統を学び、イームズ、サーリネン、ネルソンから多大な影響を受ける。1954年からフランスのトーネット社、オランダのアーティフォート社より家具を発表し、造形的かつ座り心地も優れたリボンチェア、タンチェアなど自身の代表作ともなる椅子を発表。大阪万博では、フランスパビリオンにトリコロールのソファ“アンフィス”を発表。新しい発想の巨大なソファは、パリ日航ホテルのロビーにも使われ当時の人々を驚かせたことでも知られる。
ジョージ・ネルソン:George Nelson
ポップアートとしても評価の高いマシュマロチェアの作者として知られ、カラフルな家具を数多く発表した、ミッドセンチュリースタイルの父的存在。1908年、コネチカット州ハートフォードに生まれる。イエール大学で建築の学位を取り、さらにローマのアメリカンアカデミーで学んだ後、ニューヨークでウイリアム・ハンビーと建築事務所を設立。また、建築雑誌の編集長を務めたり、多くの建築・デザイン関連の著作を出版するなど、単にデザイン設計活動にとどまらない活躍を続けた。特に、46年から66年までの20年間、ハーマンミラー社のデザイン部長として、イームズ夫妻の才能をモダン家具に実現させた功績は大きい。ネルソン自身も、マシュマロソファのみならず、ココナッツチェアなどの名作と高いアート性を有するネルソンクロックシリーズを手がけており、これらは今見てもモダンで楽しい雰囲気にあふれている。
ハリー・ベルトイア:Harry Bertoia
1915年、イタリア生まれ。1930年家族と共にアメリカに移民。クランブルック美術アカデミーで学ぶ。その後同校の金属加工科で教鞭を執る。1943年にカリフォルニアに移り、そこでチャールズ&レイ・イームズと共に成形合板の加工技術を開発。1950年代以降は主に彫刻家として活動。椅子のシート部を3次元の曲面で表現することの多かった1950年代、 ハリー・ベルトイアは金属彫刻家としての経験を生かし 成形合板でなくスチールワイヤーによるシェル構造で椅子をデザインした。
アルネ・ヤコブセン:Arne Jacobsen
セブンチェア、エッグチェア、スワンチェア、アントチェアという、誰もが目にしたことがある椅子の作者。1902年デンマーク・コペンハーゲンに生まれ、建築設計事務所を設立後、ミース・ファン・デル・ローエやヴァルター・グロピウスの建築に触発された建築や家具を設計する。機能主義をポリシーとした作品には余計な装飾はされずに、使い手を第一に考えた名作家具作品を多く世に残している。また、家具以外にもステンレスのキッチンウェア等も世界で広く使われている。
ヴェルナー・パントン:Verner Panton
1926年デンマーク生まれ。コペンハーゲンの王立美術アカデミーで建築を専攻した後、当時の北欧のトップであったアルネ・ヤコブセンの建築事務所で働く。フリッツ・ハンセン、トーネット、ハーマンミラーそしてヴィトラなどで数多くのデザインを残した。彼自身の名を冠したカンチレバー構造のパントンチェアは1967年に発表されると、世界中で絶賛を受けた。プラスチックの一体成型という画期的なアイデアは、究極のフォルムを持ち、新しい素材をもって生まれ変わり続けている。
エーロ・サーリネン:Eero Saarinen
1910年フィンランド生まれ。1923年家族でアメリカへ移住。父は建築家のエリエル・サーリネン。エール大学で建築を学ぶ。父の建築事務所で働きながら、クランブルック美術アカデミーで教鞭と執る。同校の研究員だった同僚のチャールズ・イームズと共に1940年に共同でオーガニックチェアを発表。ニューヨーク・ケネディー空港TWAターミナルを設計するなど、アメリカのミッドセンチュリースタイルに重要な役割をはたしたデザイナーのひとりである。
イサム・ノグチ:Isamu Noguchi
1904年ロサンゼルス生まれ。世界を代表する日系アメリカ人彫刻家。コロンビア大学に入学し、医師を志すかたわらレオナルド・ダ・ビンチ美術学校で彫刻を学んだ後、パリへ渡り留学生活を送る。その後、北京、日本と渡る。1947年にハーマンミラーのデザインディレクターであったジョージ・ネルソンに請われ、有名なノグチ・テーブルを発表した。
柳宗理:Sori Yanagi
1915年、東京生まれ。代表作であるバタフライ・スツールはニューヨーク近代美術館をはじめ、多くの美術館に永久保存されている。東京オリンピックの聖火リレーのトーチ・ホルダーや競技場の座席などをデザインするなど、家具だけではなく、自動車や高速道路、橋などの土木まで幅広いデザインを手掛けた。 |