ミッドセンチュリースタイルとは、1940年代から60年代にアメリカを中心に起こった近代主義に基づいたデザインムーブメントを指す。「mid-century」とは、半世紀という意味。そこから半世紀以上経過した現在もなお人気があり、斬新さを持ち続け、その魅力は色あせていない。当時つくられた多くの椅子やテーブルも、人気を保ち、その当時作られたプロダクトを「ミッドセンチュリー・モノ」と言うこともある。
ミッドセンチュリースタイルは、デザインがポップで大胆な配色にもかかわらず、どこか暖かさをもつデザインが多いことが挙げられる。また、円形や直線をつかった幾何学的なデザインが多くみられ、滑らかな曲線は宇宙を連想されることからコズミックパターンなどと呼ばれることもある。同じ時代のいわゆる「フィフティーズ」と呼ばれるデコラティブなデザインとは一線を画すものだ。
当時の近代主義の象徴、樹脂系の素材を使った近未来的なデザインも特徴のひとつ。また、積層の合板も成型され意匠として多用された。この時代には、第二次世界大戦後の需要産業により、さまざまな技術や新素材が開発され、また工業化発達により大量生産が可能となったことに影響され、多くの才能のあるデザイナー・建築家たちによって、近未来を思わせるデザインで、機能的かつローコストなプロダクトや建築が多数生み出されたのである。 |