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前回ご紹介したベロ藍の外壁の色に映える、鮮やかな色の板塀について今回はご紹介します。

板塀の写真.JPG

階段から共用廊下に並んでいる板塀は、葛飾北斎の「富嶽三十六景」の中の一枚、第三十五番目「駿州江尻」の色合いを表現しています。

駿州江尻.jpg

板塀は色合いを表現するためにそれぞれ色によって枚数が違う工夫もされています。
板塀の6色にはそれぞれ日本の色名をつけ、染物や絵具などに関係のある名前にしました。

・茜色(あかねいろ)
薬用・染色植物であるアカネの根で染めた、沈んだ赤色。夕暮れ時の空の形容などによく用いられる。世界でも古代から利用された歴史の古い染料である。草木染では奇跡の色といわれている。

・ベロ藍(べろあい)
正式な色名は紺青色。西洋からもたらされた人工顔料顔料プルシャン・ブルーは、ベルリンで発見されたことから「ベロ藍」と呼ばれる。葛飾北斎が使用していた色として有名である。

・白群(びゃくぐん)
柔らかい白みを帯びた青色。岩絵の具に用いる藍銅鉱を細かい粉末に砕いてできる白っぽい顔料。粒子の状態や色の濃淡によって呼び名が変わる。

・檳榔子染(びんろうじぞめ)
檳榔樹の実を染料として染めた黒褐色。檳榔子は漢方薬に用いる生薬の一つでもある。きわめて気品のある色で別名「檳榔子黒」とも呼ばれる。紋付の黒染の中で最高級とされた色である。

・銀鼠(ぎんねず)
銀色のようなほんのり青みを含んだ明るい灰色。銀鼠は水墨画の「墨の五彩」の「淡」にあたります。五彩とは単純に五色の色合いのみ表す言葉ではなく、墨の濃淡により無限の色を表現できるという意味。

・胡粉色(ごふんいろ)
日本画にも使われる白色顔料の「胡粉」の色をさし、ごくわずかに黄みがかった白色。胡粉はイタボガキなどの貝殻を焼いて粉末状にしたもので、下塗りとして発色を良くしたり、他の絵具と混ぜあわせて色調を出すのにも用いられました。


他にも板塀を並べられているのが、ベランダとウッドデッキです。

ベランダウッドデッキ.JPG

ベランダの板塀は階段にも使用している、「ベロ藍」「白群」「銀鼠」の3色が並び、外壁とのコントラストも綺麗に見えます。
1階のウッドデッキの板塀は、外壁の深いベロ藍の色に映えるよう、「藤黄」の明るい黄色に塗られています。藤黄の板塀は、板と板の間に竹が挟まれています。明るい黄色を引き締める渋い色合いです。

・藤黄(とうおう)
温かみのある冴えた黄色。草雌黄という植物から採取できる顔料「藤黄」の色にちなんだ名前である。江戸時代には友禅染で欠かせない顔料とされた。明治時代では工芸品、日本画や洋画の絵の具としても、広く使われました。


通りがかる方々もつい足を止めて目を向けてしまう、鮮やかな色合いが並びました。
是非一度ご覧ください。


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投稿者:さくらい | 日時:2018年3月23日 14:08

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