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 リートフェルトの代表作である「レッド&ブルーチェア」は垂直・水平の線と面との構造で表現されている。最も特徴的なのは、”だぼ継ぎ”によるフレーム構造であり、それら部材同士は自由に接合されている。各部材は各々に延長されており、その造形は幾何学的で空間に伸びやかさを与えているように感じられであろう。

 リートフェルトは家具職人であることから、建築を家具的表現に変え、シュレーダー邸をつくったといわれている。シュレーダー邸の外観や内部を見てみると、床や壁は塗り分けられており、構成主義的な線や面がはっきりと認識されているのがわかる。空間が水平・垂直の方向性を持ち、それらによって導かれた視線の先にさまざまな場面を見ることができ、時間軸のない空間で、居心地のいい空間を見付けだすことは難しいが、場の展開は自分の居場所を容易に見つけ出すことができる。
建築という大きな要素のものを一度バラバラにし、水平・垂直からなる線と面に変換し、それらを部材として捉え、そして再構成しようと試みた。例えば、柱、壁、梁といった建築的概念を分解し、それを部材として変容させる。そして、その部材同士は自由に接合されていく。
再構成されたその部材同士の関係からなる建築は、接合によって分節された部材の色や素材の対比により光を反射しまたは吸収する。それは光と翳、陰翳をつくり、時間の移ろいを感じることができる。
構造の梁を現しとし、その線の持つ方向性により意図的に目線の行き先を外へと導いている。内と外をつなぐ曖昧な空間をつくる為に視線をコントロールし、空間に奥行を与えている。空間の中に存在するすべての建築要素(柱、壁、手摺など)が部材に変換されており、水平・垂直の構成が軸線を際立たせている。3次元の方向性が与えられ、視覚効果によって単純なワンルーム空間においても開放感のある豊かな空間構成となっている。リートフェルトがシュレーダー邸で行ったように、建築は線と面とに抽象化され、さらに3原色+無彩色を与えた造形手段は、純粋な構成美をよりいっそう明確に表現している。
 モンドリアンは自然界にある形態や色彩を純粋で普遍的な造形(水平、垂直を基本とした)と、色の三原色(赤、青、黄色)へと凝縮している。この三原色は哲学的な意味を持っているが、自然の象徴として扱っている。このような表現方法は日本の枯山水に見ることができる。

 枯山水とは自然を徹底して省略し、抽象化することでより大きな自然を表現することをいいます。日本の美意識には、象徴化されたものに向き合うことで、その先にあるものを見出し、感じ取る感性の豊かさがあり、当然ながらDe-Stijlの抽象形態を受け入れやすく、20世紀の日本のモダニズム建築においてたびたび登場している。モンドリアン風の窓や障子、色使いなどである。De-Stijlという表現方法が共通の美意識として再認識される。

 庭と呼べる空間のとれない都市部において、抽象化された自然を内部空間に持ち込み、De-Stijlという表現手段を使って空間操作を行なうことで質の高さを求めた。
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