コンセプト

色と空間

 空間と空間の間

 空間と空間の間にもう一つ小さな空間をつくった。外と内、独立した空間(個性の異なる、性質の異なる)どうしをつなぐものではなく、どちらかというと、同一空間を分割していく感覚に似ている。外部と内部をつなぐ曖昧な領域の縁側とは異なるものである。
 3分割で切り取られた真ん中の空間を絞ることで、全体の中の空間感覚が交差する。
 3分割で切り取られた真ん中の空間を絞ることで、その空間には包まれ感があり、先の空間への期待感や楽しさがある。

 

 居心地のよさとは、感覚的なものなので、どれだけ無意識の世界に入って操作できるかということだと思う。それは色々な要素があって色彩も大切な要素の一つ。
 人は色によって心が変化する。色によって楽しい気分にさせてくれたり、落ち着いた気分にさせてくれたりする。色の組み合わせでも、新たな心の変化が生まれる。
 心の意識が内へと向かっている時は、無意識に壁を見つめてしまうことがある。色の及ぼす影響は大きい。だから壁には積極的に色をつけた方がいいと思っている。

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