コンセプト

Btype

 2階の寝室には、囲まれたベンチによって外の吹き抜けと余白をもってつながっている。そのベンチに身を置く楽しさがある。洗面スペースは、バルコニーと面しているので、明るい。

“つかいこめば つかいこむほど
   快適性と機能性を 感じられるつくり”


 

 道路に面しているので、壁を設けてリビングとの間にテラスをつくった。しかし完全に外に閉じて内に開くという単純なものでなく、壁に大きさに違う様々な穴をあけることで、外との関係は緩やかにつながり、対話しているかのような関係になっている。抜けのある穴から見える景色は、テラスという余白を通すことによって、ピクチャーウィンドゥ化し、道ゆく人もまるで絵の中の人のように見えてくる。
 1階のテラスに入る上からの光は、やわらかな反射光となり、リビングに入ってくる。反射光によるやさしい光が外とは別世界のような落ち着いたリビングにしている。リビングでくつろぐソファーの後ろは穴ぐらのようになっていて、そこからの視界にはテラスが見える。包まれた空間が、安心感と落ち着きを与える。目線の先にある壁は、ナチュラルでやさしいベージュ色で塗られている。

前へ 次へ