デザイナーズ賃貸の光と影

建築家を一種のブランドにした、いわゆる”デザイナーズ賃貸”は、本当に住みやすいのでしょうか?

カッコ良く”スタジオタイプ”と呼び、「入居者の自由な発想で」とか「個性を生かそう!」などと聞けば、住み手を尊重した物件のように感じますが、その実情は非常に”不親切”なものです。部屋という”器”を造るだけで、収納もほとんどなく、室内のレイアウトや使い勝手、住まい方などは全て入居者が工夫しなければなりません。
確かに、個性を尊重する現代の風潮にはマッチしますし、入居者も自分色に染めた部屋作りが出来るのは楽しいものだと思います。

  しかし、それを楽しめるのはほんの一部の人達…。
インテリアに精通し、入居後は思うままに家具を揃える金銭的余裕を持った人達です。宣伝用の写真の、生活感がなくガランとして一見広々と見える物件は、建築家の作品としては確かに美しいものなのですが…。

  フランスの建築家ル・コルビュジエの「住宅は住むための機械である」との言葉通り、所帯道具一式が全て揃い、入居者が生活を始めてこそ、”賃貸”という”住まい”の商品は完成するのです。

そして、悩みは尽きない…

ある生活雑誌で紹介されていた「賃貸インテリアの悩みトップ15」。以上が賃貸ならではの悩みとして紹介されていました。





   ・靴を入れるスペースが足りない
   ・クローゼットの収納スペースが使いにくい
   ・ビデオ、DVD、ゲームの収納場所がない
   ・配線コード類をすっきりとさせたい
   ・日用品置場が少ない
   ・和室とリビングとの一体感を出したい
   ・家具と部屋のティストを統一したい
   ・昼間も寝室の空間を有効に使いたい
   ・生活感を隠したい
   ・システムキッチンの色を変えたい
   ・インパクトのある部屋にしたい
   ・玄関に来客の目を引く工夫をしたい


ブランド化された建築家たちが作るスタジオタイプの賃貸住宅は、こういった悩みについて一切考えられていません。 それどころか「入居時に用意する所帯道具、家具に費用がかかりすぎる」という、新たな悩みを生みだしているような気がします。

気がついてみると、スタジオタイプというスタイルを提案しているデザイナーズ賃貸の多くが、元々が家具業界・インテリア業界から住宅産業に 進出した企業からの提案で生み出されたもののように思われます。

楽しい賃貸 What's スローライフ

賃貸に住む方も、いつの日か分譲マンションや建て売り住宅の購入を検討されることがあるでしょう。 しかしながらほとんどの場合「無難」にまとまった住宅しか選択肢がありません。

20~30代という人生で最も面白い時期を、ありきたりの住宅のために、30年以上のローンを背負って過ごすなんて…すごくつまらない。 その上に”住まい”をごく普通に商品として考えた場合、なんと選択肢が少ないのかと悲しくなりますよね。

賃貸というのは、本来「楽しい物件」を造ることが出来て、思い切った発想で住宅を考えられる市場なのです。 入居者も「若い今だからこそ、スタイリッシュな部屋に一度は住んでみたい」という想いは同じなのではないでしょうか?

建築会社・オーナー・入居者にとって、造るのも、所有するのも、住むのも”ワクワクする”ような賃貸がもっと増えたら…。 土地神話が脆くも崩壊し、財産としての建物・不動産が今や負の資産にもなりかねない世相で、”住まい”も「受け継いでゆくモノ」ではなく、 「消費するモノ」になりつつあります。

「将来の為にも…」と、何十年ものローンを背負った”消費者”は、この恐ろしい現実を素直には受け入れ難いことでしょう。 その点、賃貸住宅なら、オーナーと入居者(消費者)へ夢のある商品=住まい作りを提案(アマヤ)する事が出来るのです。

生活のデザイン化宣言

アマヤの企業理念を、この2枚のポスターが視覚的に表現しています。 ル・コルビュジエが生み出した「モデュロール」の理論を、平面に応用したグリッド・システム。 それを音楽のような自由さで表現したスイス・グラフィック。この手法で表現された、創(design)・家(dream)2つの言葉に、”夢の賃貸=商品作り”の魂が込められています。

「インテリアや家具に興味はあるけれど、自分の好みをうまく表現できない」という普通の人が、アマヤが創った「住まい」という”商品”に出会った瞬間から、”生活のデザイン 化宣言”が生まれるのです。

建設や不動産業界側からの、従来型の商品開発(トップダウン)ではなくて、消費者である入居者の生活を豊かにする、純粋に住みたいと思える”商品”=”住まい創り”(ボ トムアップ)をお手伝いしたい…。 これがアマヤの目指す、サービス業としての不動産業・建築業の姿です。



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