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京王井の頭線「駒場東大前」駅から歩いて7分ほどの場所にある「日本民藝館」。
伝統的工芸品を主に収蔵展示する美術館です。
静かな住宅街の中に、道路を挟んで本館と西館とに分かれて建っており、本館には日本および諸外国の新古諸工芸品が展示されており、西館は柳宗悦が暮らした石屋根の長屋門と母屋となっています。

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この日本民藝館は、宗教哲学者であり美術研究家で民芸運動の主唱者として知られている柳宗悦が創設した施設です。
日本各地にある無名の日用雑貨や朝鮮王朝時代の美術工芸品など...美術史ではあまりスポットが当てられなかった、無名の職人による民衆的美術工芸品を発掘。
それを世の中に伝えている...民芸運動をスタートさせたのです。

日本民藝館の本館は、1.2階とも中央階段ホールをはさんで部屋があり、2階奥には特別展示室が設けられています。
そちらは企画展示がおこなわれており、今は「動物文様の工芸と絵画」(8月23日まで)が開催されています。

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*チラシより

展示品の名称は、小さな板に手書きの文字で書かれており、解説といったものは用意されていません。
その理由は柳氏の信条にあるらしく、知識を仕入れてから見るのではなく、まずは無心で作品と向き合うべきだ...に基いているようです。

そして柳氏が住んでいた西館は、水曜日と土曜日の限定公開です。
長屋門は日光街道沿いにあった豪農の長屋門を移築したものであり、その奥に広がる移住部分は柳氏が自ら設計して建築したものです。

日本の伝統的な入母屋造り瓦葺木造二階建てではあるものの、書斎の出窓や家の中央を東西に伸びる廊下、2ヵ所に設けられた階段など...西洋の合理性を取り入れた作りとなっています。
今の建築と比べると不便なところを感じるようなところもありますが、それでもやはりとても美しく、落ち着く...磨り硝子や障子から差し込む日の光が、一つの調和を感じさせます。

柳氏は亡くなるまでの約26年間、こちらで過ごしており、同時に日本民藝館の初代館長も務めています。
2代目は陶芸家の濱田庄司氏、3代目には柳氏の長男である柳宗理氏、4代目には実業家である小林陽太郎氏、そして5代目にはプロダクトデザイナーの深澤直人氏が就任しています。
歴代の、そして現在の館長の名前を見るにしても、日本民藝館という存在がすべてのデザイン、物作りにおいて偉大な施設であることが伝わってくるようです。

素晴らしい調度品や書斎の蔵書、大谷石でできた屋根瓦や建築仕様、部材や工法など...建物自体が民芸品となっている日本民藝館。
アマヤのデザイナーズ物件「スキュン」では、こうした日本の民芸運動を意識し、デンマークの美との掛け合わせをコンセプトにしています。

現在とは全く違う建築美。
まるでタイムスリップしてしまったかのような一時を過ごしてきました。
皆様も是非、お近くに行った際には訪れてみてください。


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投稿者:いけだ | 日時:2015年7月13日 11:34

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